
営業資料に漫画を入れるときは、提案書全体を漫画に置き換えるのではなく、「顧客の課題を共有する」「サービスの使われ方を想像する」など、説明が止まりやすい場面を一つ選びます。漫画で状況や流れを伝えた後に、仕様、価格、導入条件、事例などの確認資料へつなげると、読み手が理解と判断を分けて進められます。
まず「誰の、どの判断を助けるか」を決める
同じ商談でも、現場担当者は日々の使い方を知りたい一方、上長や決裁者は導入理由、費用、リスク、社内への影響を確認します。資料を読む人が誰かを決めずにストーリーを作ると、課題の説明に寄りすぎたり、製品の機能紹介だけになったりしがちです。
制作前に、次の問いを営業担当者と確認します。
- 漫画を見せる場面は、初回説明、提案、社内稟議、問い合わせ後のどこか
- 読み手は現場担当者、部門責任者、経営層の誰か
- その人が理解した後、何を比較・確認・相談できるようにしたいか
- 漫画で説明する範囲と、別資料で確認する仕様・条件は何か
漫画を使う目的や読者を企画書に整理する方法は、漫画広告の企画書に入れる項目も参考になります。
商談の段階ごとに、漫画の役割を変える
| 使う場面 | 漫画で伝えること | 一緒に渡す情報 | 読み終えた後の行動 |
|---|---|---|---|
| 商談前の事前共有 | 相談テーマと、話し合いたい課題の輪郭 | 商談の目的、参加者、事前に見てほしい資料 | 質問や現状のメモを用意する |
| 商談の導入 | 顧客の状況に近い場面と、課題が起きる流れ | ヒアリング項目、課題の定義、説明用の図 | 自社の場合に当てはまる点を確認する |
| サービス説明・提案 | 導入前後の業務の流れ、利用者とサービスの接点 | 機能・仕様、対象範囲、確認済みの事実 | 必要な機能や条件を比較する |
| 社内共有・稟議の補助 | なぜ検討しているか、誰のどの課題に関係するか | 費用、導入手順、前提条件、リスク、根拠資料 | 社内の確認事項を洗い出す |
| 商談後のフォロー | 当日合意した論点や、次の相談内容 | 議事メモ、回答資料、次回日程 | 未解決の質問を返す・次の確認へ進む |
すべての場面で同じページ数や構成が適切とは限りません。営業資料のどのスライドに置くか、単体で配布するのか、画面共有で見せるのかを先に決め、使う環境に合わせて読みやすさを確認します。
提案書に組み込むときの基本構成
- 読み手が自分ごと化できる状況:対象業務や困りごとを、確認済みの事実と想定を区別して描きます。
- 課題が起きる理由:担当者の努力不足のように描かず、手順や情報の流れなど、改善可能な背景を示します。
- サービスが関わる場面:機能名を並べるより、誰が何をすると、どこでサービスに触れるのかを見せます。
- 導入後のイメージ:未検証の成果を断定せず、業務の流れや利用者の行動として説明します。数値を入れる場合は出典と適用条件を明確にします。
- 次に読む資料・相談先:価格や導入条件など、漫画だけでは答えられない情報へリンクし、質問先や次の確認事項を示します。
この順番は固定の正解ではありません。複雑な仕様を先に確認する必要がある商材なら、漫画は説明後の振り返りや社内共有用に使うほうが合う場合もあります。
漫画だけで完結させず、判断に必要な資料を添える
漫画は場面や関係性を伝える補助資料です。価格、対象プラン、技術仕様、セキュリティ条件、導入スケジュール、契約条件などを、ストーリー上の一言だけで済ませないようにします。読み手が検討を進めるために必要な情報を、提案書本文、仕様書、見積書、導入資料などで確認できる状態にしてください。
また、社内共有用のPDFや画像を作るときは、対象者、版の日付、問い合わせ先、利用範囲を見える場所に置きます。営業資料が更新された際に、古い漫画や異なる条件の資料だけが転送されないよう、最新版の保存場所と差し替え担当も決めておきます。
公開・配布前の確認チェックリスト
- 漫画を使う商談段階と、主な読み手が決まっている
- 営業担当者が伝えている内容と、資料のストーリーに食い違いがない
- 機能、価格、導入条件、数値、顧客事例の根拠を担当部署が確認した
- 確認済みの事実と、説明のための仮想設定を読み手が混同しない
- 漫画だけでは不足する仕様・契約・費用の資料へ案内している
- 画面共有、PDF閲覧、印刷など実際の利用環境で文字と画像を確認した
- 最新版の管理者、更新日、配布停止が必要な旧版の扱いを決めた
公開後の評価では、閲覧数だけで商談や受注への効果を断定せず、営業記録や顧客の質問と合わせて振り返ります。指標の分け方は漫画広告の効果測定で整理しています。
よくある質問
提案書をすべて漫画にしたほうがよいですか?
必ずしもそうではありません。課題の共有や利用場面の説明など、漫画で補う部分を選び、詳細仕様、価格、導入条件は文章・表・根拠資料で確認できるようにします。
商談のどのタイミングで見せるのがよいですか?
読み手が何を理解できれば次へ進めるかで決めます。課題認識が揃っていないなら導入、利用手順が分かりにくいなら説明中、担当者から決裁者へ背景を共有したいなら社内資料の補助など、目的に合わせて配置します。
導入後の効果を漫画で表現できますか?
表現する場合は、実測した事実と仮想のストーリーを明確に分け、数値や顧客の声は公開許諾と根拠を確認します。未確認の成果を、すべての導入企業に当てはまるように見せないことが大切です。
まとめ:営業の説明を置き換えるのではなく、伝わりにくい一場面を補う
営業資料に漫画を使うなら、商談前・商談中・社内共有のどこで、誰のどんな理解を助けるかを先に決めます。ストーリーで状況や利用場面を伝え、仕様・価格・導入条件などの判断材料は別資料で補完する設計にすれば、漫画が担う役割と営業担当者の説明範囲を整理できます。
SALES MATERIALS
営業資料に合わせた漫画の使い方を相談する
商材、商談相手、提案書の構成、社内確認の流れを整理し、漫画で補う範囲からご相談いただけます。